トランプ DE マジック
Game Design:上杉将寿
Text:佐々木将吾

「デッキ持ってきた?」
「あ、しまった。忘れちゃったい」
「ええ〜、あたし、ひとつしかデッキ持ってきてないよ」
「じゃあ、トランプでマジックしようか」
「そんなことできるの?」


 デュエリストが2人集まれば、やることはもう決まってますよね。でもどっちかがデッキを忘れた。そんな経験ありませんか?
 そんな時にはトランプDEマジック。とは言っても、トランプで手品をしようという訳ではありません。これは簡易版MTGとも言えるゲームです。ほとんどはMTGのルールをそのまま使いますので、MTGを知ってる人なら簡単です。MTGを知らない人にMTGがどんなゲームかを簡単に説明するのにも使えます。
 MTGのルールは知っていると思いますので、MTGのルールとの違いだけ説明します。使用するのは、ジョーカーを除く52枚のカードです。

●カードの効果
・(手札にあるときだけ)カードは土地としてプレイするか、呪文としてプレイするかを選択できます。いったん呪文としてプレイしたカードを土地として扱うことはできませんし、土地としてプレイしたカードを呪文やクリーチャーとして扱うことはできません。
・土地としてプレイされたカードは、タップすると、そのマーク(スート)のマナが出ます。もちろん1ターンに1枚しか置けません。
・呪文としてプレイされたカードは、その数字ごとに以下のような効果があります。呪文コストは全て、そのカードのマークのマナで支払わなければなりません。例えば、◆のカードで3マナなら、◆◆◆を支払わなければなりません。

1〜9 【呪文コスト】 その数字
【効果】その数字のパワーとタフネスを持つクリーチャー
10 【呪文コスト】 3
【効果】「対象のクリーチャーを破壊する」効果を持つインスタント
J・Q・K 【呪文コスト】 J:1 Q:2 K:3
【効果】「対象のクリーチャーかプレイヤーにN点を与える」効果を持つインスタント。Nは呪文コストに等しい。


●ルールの変更
・初期手札は6枚です。
・いずれかのマークのマナ2つを好きなマークのマナ1つに変換することができます。
・ライブラリは2人で共用します。真中にライブラリを置き、2人ともそこからカードを引きます。
・先にライフが0点以下になった方が負けです。どちらかのライフが0以下になる前に、ライブラリが無くなったら、その時点でライフが少ない方が負けです。その時点でライフが同点の場合、引き分けになります。


 もし気に入ったらルールを改造してみてください。ジョーカーを加えるだけで、けっこうゲームが変わりますよ。